そんな疑問に答えます。
水処理施設の管理業界の給料が安いのには、ちゃんとした理由があります。
ビジネスモデルや付加価値といった少し複雑な話もありますが、出来る限り簡単な言葉で解説しています。
本記事を読めば、水処理施設の給料はなぜ安いのか、水処理施設の仕事はなぜ楽なのかが分かりますよ。
給料の具体的な内訳が知りたい方は、「【水処理施設】浄水場の給料は安い?4年目の現役が全て暴露します」を合わせてご覧ください。
水処理施設の仕事はなぜ給料が安いのか
水処理施設の仕事はなぜ給料が安いのか、理由は下記の2つです。
ポイント
・ビジネスモデルの問題
・仕事の付加価値の問題
1つずつ解説します。
ビジネスモデルの問題
水処理施設の管理業界の給料が安いのは、会社に沢山の給料を払う余裕が無いからです。
これは会社の問題ではなくビジネスモデルの問題です。
県や市が、施設管理の会社を選ぶ際、会社間で仕事の取り合いが起こります。
県や市としては、当然安く済ませたいので、安い金額を提示する方が仕事をもらいやすくなります。
会社側は、仕事をもらうために安い金額を提示し、コストカットや人件費削減を利益を増やそうとするわけです。
そもそも水処理施設の仕事は、何もない状態を守り、現状維持をしていく地味なものです。
仕事を請け負った際、契約した内容以上の稼ぎが生まれることはありません。
仕事の付加価値の問題
水処理施設の仕事は、付加価値をつけることが難しいです。
これはどういうことかと言うと、現場の仕事が直接利益につながることがほぼ無いということです。
例えば営業職なら、契約を取るほど会社の利益が上がります。製造職なら、製品を作るほど会社の利益が上がります。
成果がわかりやすく数値に現れるんですね。
一方で水処理施設の仕事は、目に見える成果はありません。契約を取って人員を配置した時点で会社の利益は確定しているので、現場の頑張りで会社の利益が上がることはありません。
なら現場よりも、直接利益につながる部門に給料を回そうというのが自然な流れです。
水処理施設の仕事を選ぶメリット
ここまで水処理施設の給料が低い理由を解説しました。
業界と仕事の構造上、今後も給料が大きく上がることは無いでしょう。
水処理施設のメリット
・仕事がとにかく楽
・プライベートが充実する
・リストラがなく、安定している
1つずつ見ていきます。
仕事がとにかく楽
水処理施設は仕事がとにかく楽です。
納期やノルマは無く、基本的にマニュアル通りに進めればOK。
業務と業務の間の待機時間も多いです。
詳しい仕事内容は「水処理施設の仕事内容が楽な3つの理由。意外と知られていない穴場です」で解説しています。
営業職や製造職といった「働くほど会社の利益が増える部署」では、会社側は仕事をできるだけ詰め込もうとしてきます。
水処理施設の仕事は、私たち現場の人間がどれだけ働いても会社の利益が直接上がるわけではありません。
もし残業なんてされたら、人件費がかさむだけです。
メモ
水処理施設に限らず、もし楽な仕事がしたいなら、「自分の働きが会社の利益に直接繋がらない部署」を選びましょう。
プライベートが充実する
水処理施設では、残業はほぼありません。
また、ノルマや納期も無いので、休みの日に仕事のことを考えて休まらない…ということがありません。
プライベートの時間をたっぷり満喫することが出来ます。
実際、僕も水処理施設に転職してから
・趣味の筋トレ
・奥さんとデート
・株やブログに挑戦
などプライベートに割く時間が増えて、すごく充実しています。
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リストラがなく、安定している
水処理施設の仕事は安定しています。景気や社会情勢に影響を受けることがありません。
影響が少ないのはインフラ(社会の基盤を担う仕事)の強みです。
社会がどれだけ変化しようが、人が水を使う限り仕事は無くなりません。
これから先も、安定した仕事であり続けることでしょう。
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水処理施設の給料が安いのには理由がある【まとめ】
本記事のまとめ
・水処理施設の仕事は給料が安い
・ビジネスモデル、仕事の付加価値から考えて妥当
・給料が低いのを帳消しにするメリットもある
以上が本記事の内容でした。
水処理施設の仕事は、給料が安いです。
しかし、それを補うメリットもたくさんあります。
バリバリ働いて稼ぎたい、出世したいという人には向きませんが、のんびり働いて、プライベートを充実させたい人には最高の仕事です。
興味のある方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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